楽曲解説

『最低の男の最良の言い訳』

「まさにそれは一つの真実だ」と男は言った 胸を張り誇らしげに 気は狂いそうな程に 誰の耳にも届かない声で 誰も知らない話を語る 「同じ傷見せ合って初めて分かり合える」と言った 同じ傷はなくとも『痛み』くらい知ってるし 見れば解かるし聞けば解かる それ…

『腹を空かした犬の飼い主』

同じ方へと進んでいるかのように見える 犬と飼い主 お互いにそれぞれが持つ 彼らの理由は 役に立たない一方的な見解 空腹でうやむやな頭では いつしか見知らぬ場所へと… 素敵な刺激で充たされれば 想うままに行き先は決まる 互いの想いは 咬みあわない 鎖に…

『彼女のステレオ』

雨降り 窓ガラスをつたう水の斑もよう 静かなあの部屋には 雨音だけが響く 外連な演出の期待をよそに 押し黙ったままのステレオ 深く短い 彼女の吐息に紛れ込んだのは 雨音だけ…だろうか… 雨降り 薄暗い空 予定のいらない休日の午後 晴れ間を待つ虹 とりわけ…

『1センチメートル』

『1センチメートル』 大げさな無限なんて 1センチの中にある 天文学的数字さえ 1センチの中にある ほら、そこに ほら、ここにも 可能性は手の平の 1センチの中にある 早トチリの勘違いも 1センチの中にある ほら、そこに ほら、ここにも さあ、好きに区…

『空高く砂の山』

Coke,Beer,CheeseCake,BananaFrappuccino,BigMac,Potato そいつをぶち撒けて 部屋一面 満たして 得意気になっていたら 少し 不安になった 涯てなく続く 高い空に いつまでも積み重ねて 高さを競う事に 何の意味があるのか・・・砂のように 積み重ねて崩れて 広…

『途中』

振り返れば きっと それなりの道のり ただ それを引き合いに 出したところで あと どれぐらいかはわからない 『思いつき』と『目分量』と 『絶妙なさじ加減』で その曖昧で気まぐれな成り行きに期待感は薄れない 始まりは クタビレた計画に追い撃ちをかけて …

『うら返る世界』

何の答えも得ぬまま 空は青く澄み渡っていく 何の答えも得ぬまま 薔薇は赤く染まっていく 一種の 『願望』と言うのなら 『想像』するしかないのだろう 『創造』するしかないからこそ 『真実』は産声を上げる 『内側』という名の宇宙に包まれた僕らの『外側』…

『精神科医の嘘』

彼が少し落ち着いた明かりの下で 妙に柔かなソファーに座ると 趣味の良いシャツにタイを絞めて 「どうしましたか?」って 聞いてくるんだ 彼が洗いざらい全部話すと 妙に空々しい相槌を打つんだ そして 壁の時計に目をやると 「大丈夫ですよ」って 笑って言…

『JAZZか、JAZZか、JAZZ。』

ひとりよがりついて、Co43とJAZZの繋がり…か、どうかわからないけど、書いてるうちについでに歌詞にしてしまおうかと思いつきました。 そのうちに載せます。今スタジオでジャムっている新曲は、どう聴いてもJAZZではないのですが、 某ブッキングマネージャー…

満月ではない土曜日の夜

目の肥えた猿の前で 目にモノ見せてやる と意気込む ギターを抱えて目論む『眼鏡のニヤけた猿』 その頃 閉じた幕の向こう側 ビール片手にまどろむ ボヤけた『奴』の頭では 何が起こるのかも知る由はない 月の欠けた 土曜の夜に 目の前で繰り広げられる滑稽な…

彼の頭の中では

彼の頭の中では 繰り返し 繰り返されている 右から左へ 左から右へと 真ん中でぶつかり合って 火花を散らす いつまでも続く沈黙の夜 姿を見せぬ夜明けの太陽 今このガラス張りの箱を 内からぶち壊してくれ 彼の頭の中では 今日も 繰り返されてしまう 右から…