雨、時々、止ム

『雨、時々、止ム』

目が覚めるくらいに
いつの間にか 耳の奥の方で
しん...と響いてる

 

繰り返し何度も
遠ざかっては近付いて
いつまでも
同じ様な場所にいる

 

降り止まない雨はない
と言う あの人の
曖昧な答えは
何も変わりはしない


傘も差さずに
立ち止まったまま
止み間の雲は黙ってる

躊躇い 迷いの中


濡れた足元は
まだ乾かないけど
傘は差さずに
踏み出して進めば
今にも降り出しそうな雨